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シンスプリントって何?

rptfukumoto

更新日:2024年3月26日



シンスプリント(shin splint)という言葉を普段あまり聞く人も少ないかと思います。

シンスプリントとは、オーバーユース(使いすぎ)が原因で、脛骨(けいこつ)という「すね」の骨膜に炎症が起きて炎症症状や痛みを発生させるスポーツ障害です。

筋付着部(骨膜)へのストレスによって炎症が生じるだけでなく、筋付着部である骨そのものへのストレスによっても炎症が生じる可能性もあるとされています。


シンスプリントは別名で、脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)、または脛骨内側ストレス症候群(MTSS)とも言います。




原因

痛みの発生要因としては、ランニングやジャンプなどにより足首を下に曲げる動作や負荷が繰り返されることで、脛骨(けいこつ)の骨膜に炎症が起きます。


陸上競技だけでなくバレーボール、サッカー、テニス、バスケットボール、ラグビー、ダンスといった種目に多く、ランニングやジャンプ動作、切り返し動作などで発生します。


症状は、運動時や運動後に下腿(すね)の内側、縦に長い範囲でズキズキと痛みが生じます。

この症状は疲労骨折にも見られる症状であり、厳密に区別することは難しいとされています。場合によっては病院へ行き、レントゲンやMRIなどで診断を受けることも必要になってきます。

シンスプリントは疲労骨折へと移行する過程の初期症状と考えられています。


痛みのレベルは次の4段階に分類されます。

StageⅠ 運動時のみ痛みがある。

StageⅡ 運動前後に疼痛があるがスポーツ活動に支障はない。

StageⅢ 運動前中後に疼痛がありスポーツ活動に支障をきたす。

StageⅣ 疼痛が強くスポーツ活動は不可能。


StageⅢ以降では運動は中止する必要があります


足にかかる負担の要因

過度の運動量(強度・時間・頻度)、フォームの変更、固いグランドや路面での練習、薄く硬いシューズの使用(踵の摩耗)、O脚、回内足、扁平足、足関節の柔軟性低下や下肢の筋力不足、足部の疲労による衝撃緩衝能の低下などが発生の要因となります。

また、運動を始めたばかりの方や新しく部活動に入った新入部員など、急激に運動量が増えることが原因となりやすいです。




治療

シンスプリントの治療には、概ね3〜4ヶ月ほどの期間を有することに加え、復帰後の再発率が高い特徴があります。

炎症症状や痛みの改善のみならず、再発予防に向けた取り組みも重要になってきます。


治療の最初のステップとして、骨膜炎の改善と骨のリモデリングを行います。

しばらくは痛みの出る動作は避けるようにし、骨膜や骨へのストレス軽減に努めます。

痛みの出る運動を休止せずに運動を継続した場合は、症状が長引いたり骨の虚弱性が高まることになり疲労骨折へ進展してしまうケースもあるため要注意です。


骨リモデリングの正常化のため、カルシウムやビタミンDなどが関連するため、栄養状態にも留意する必要があります。


炎症を起こしている骨膜に、付着する筋肉の硬さがストレスになっている可能性があるため、ヒラメ筋や長趾屈筋、後脛骨筋のリラクゼーションやストレッチを行います。


また、足部アーチの低下が発症リスクとされているため、タオルギャザーやShort foot エクササイズなどの足趾トレーニングも必要となってきます。



Short foot エクササイズ

ヒラメ筋・長趾屈筋・後脛骨筋への筋膜リリース

他にもテーピングやインソールなどを併用すると良い場合もあります。


痛みが改善したら、徐々に運動の負荷を上げていきます。はじめはスクワットやカーフレイズ、ジャンプ動作などを行い、ウォーキングやジョギングで痛みなく行えるようにします。

ウォーキングやジョギングで痛みが出なくなったら、実際に復帰するスポーツに必要な動きの獲得へと移行していき、徐々にスポーツへ復帰していきます。


 



シンスプリントの痛みが中々治らないといった方、ストレッチやマッサージだけでは治らないといった方は是非一度当院の筋膜リリースを実際に受けていただければと思います。

筋膜は全身につながっているので、足や痛い場所付近だけの問題だけではなく、過去の怪我や痛めたことがあるような場所と関連していることが多いです。


筋膜リリースについては過去のブログでも紹介しておりますので、そちらも参考にしていただけたらと思います。


参考:軟部組織損傷・障害の病態とリハビリテーション P.455-484




 
 
 

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